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精製していない穀類、豆、きのこでクロムをとる

「それだけは確かなんだ。ただレバーを毎日食べるというのはコレステロールや脂肪のとりすぎになってよくないけれどもね。ビールの飲みすぎもよくない。毎日食べてもよいというか、食べなくてはならないのは精製していない穀類と豆類。毎日のように登場してもらいたいのはきのこ類。ときどき登場してもらいたいのがえび。サプリメント的にとりたいのがビール酵母だね。乾燥させたビール酵母の粉末は値段が安いし、いろんな料理に入れて使えるから便利だよ」「精製した穀類にはクロムは入ってないのかしら?」「穀類を精製するとミネラルは大幅に減少するけれども、とくに多く失われるのがクロムなんだ。小麦粉の場合、精白してしまうとクロムのなんと98.8パーセントが失われてしまう。米は白米にすると92パーセントが失われる」「小麦全粒粉のパンを食べているとクロムの不足は起きないのかしらね」「豆と食べ合わせていればね。そしてビール酵母を補うようにすれば。クロムに関しては米より小麦のほうが上で、小麦の胚芽やふすま(ブラン)の部分にとくに多くふくまれている。そばにも多くふくまれているからそば粉のパンケーキもいいんだよ」「だったら白いパンや白いご飯を食べている普通の人は、みんなクロムを不足させているんじゃないの?」「うん、実際不足させているんだよ。とくにアメリカ人の場合、それが肥満の大きな原因の一つではないかといわれはじめている。肥満が解決しない原因の、といったほうがいいかもしれないけれども。だからクロムについての栄養調査は精密に行われていて、不足させている人が非常に多いことがわかっている。毛髪検査の結果では90パーセント以上の人のクロム値がきわめて低く、なかにはまったく検出できない人もいるくらいなんだ。1985年にアメリカ農務省の人間栄養調査センターの研究者が32人の男女に7日間好きなように食事をしてもらってクロムの摂取量を計算している。」「クロムの望ましい摂取量として勧告されている量の下限は1日に50マイクログラムだがその人たちの平均は35マイクログラムだった。90パーセントの人が50マイクログラム以下で、深刻な欠乏症を招くと考えられている10マイクログラム以下の人がびっくりするくらい多くいたんだよ。しかも、その人たちが食べていたのはごく普通のアメリカ人の食事なんだからね。次にこの要の物質のクロムについてもっと突っ込んだ話をすることにしよう」
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