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インスペクターが防止するアメリカの欠陥住宅

とくに住宅建築の安全面に力を入れているカリフォルニア州では、ロサンゼルスやサクラメントなどの各市に建築安全局を設け、シティーインスペクターと呼ばれる公務員の検査官を置いている。さらに、スペシャル・インスペクターという民間の特別検査士も配置する。施工業者に対し、完全な第三者の立場であるインスペクター(検査官)を建築現場に行かせることで、手抜き工事やずさん工事が発生しないよう監視するシステムである。一般的な戸建住宅の場合には、建築安全局が設計図審査(プランチェック)を行う際に建築代金の二・四パーセントを徴収する。

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その費用で、シティーインスペクターの経費が賄われているのだ。検査官はおよそ六回から八回現場に赴き、住宅建築の内容を要所要所でチェックする。一方、ビルなど規模の大きな建物になってくると市からの派遣はなくなり、建主自らに民間のスペシャル・インスペクターを雇わせ、建築現場に常駐させることを義務づけている。検査内容は逐一市の住宅安全局と住人の両方に報告される。インスペクターのもつ権限はかなり強大である。官であれ民であれ、彼らはただ現場に居る見張り役ではない。もしも予定と違う施工や不具合があれば、ただちにその段階で工事をストップできる権限を一人ひとりが実際にもっている。