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低金利が誘うローン返済の落とし穴

九三年春に始まった第六次マンションブーム。火付け役は何といっても史上最低水準となった三%台の低金利である。金利が安ければローン返済がラクだし、その分、余計に借り入れることもできる。だから、「買わなきゃ損、借りなきや損」というわけだ。また、それをあおっているマスコミも少なくない。史上最低の金利だから借りなければ損といわんばかりだが、インフレ時代に不動産が値上がりしたのと同じような感覚を、デフレ時代のいまももっているのが、どだいおかしい。デフレ時代はインフレ時代とまったく逆の考え方をしなくてはいけないのだ。東急住生活研究所のアンケート調査でも、九四年中に「マイホームを購入または購入を検討した理由」として最も多かったのは「金利が低かった」(四六・三%)で、これに次ぐのが「いまが買いどきだと思った」(三四・三%)で、「物件価格が下がってきた」(三〇・九%)は四番目だった。つまり、「低価格で低金利」が理由で家を買った人が圧倒的に多かったわけである。しかし公庫最長の三十五年返済ともなれば、その間にどんな落とし穴が待っているかわかったものではない。クルマでも買うように軽い気持ちでローンを組んだはいいが、途中で返済に行き詰まってしまった、というケースも少なくないのだ。