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「なぜ、患者がそんな自己診断をするのか?」

慈恵医大救急外来に行くと、若い研修医から事情を聞かれた。救急外来では足のレントゲン写真を撮影したあと、怪我の診断が行われ、「アキレス腱か切れたので、早急に治療をしてほしい」旨を述べると、若い研修医は「なぜ、患者がそんな自己診断をするのか?」といぶかしげな顔をした。しばらくすると整形外科担当医が診察に来て、アキレス腱断裂の確定診断を下された。医師たちは「慈恵医大では、アキレス腱断裂にはオーソドックスな手術療法を行っております」といったので、「最近では手術をせずにギプス固定だけで、手術と同様の結果が出るという報告がありますが、それについてどう思われますか?」と質問してみた。この夜、整形外科担当をしていたのは幸運にも足の専門医だった。医師は「手術をしないほうが再断裂の可能性が高くなるし、当病院ではそうした保存的治療は行っておりません。しかし、他の病院では手術をしないで治療するところもありますが、ご紹介しましょうか?」と私に聞いてきた。結局のところ、このような外傷は早く治療すればそれだけ回復が早いこと、これから別の病院に行って治療時間を延ばしたくなかったこと、担当医がセカンドオピニオンとして他の病院を紹介したのは、それだけ診断に自信があることなどを思い合わせて、「先生に執刀をお願いします」と願い出た。手術は午後1-I時過ぎから始まることに決定した。