2001年1月にタイムワーナー社と統合合併することを発表して世界中を驚かせたAOLは、90年代初めには小さなパソコン通信会社の一つにすぎなかった。それが95年に加入者200万人を突破して業界トップに立ち、その後5年足らずで加入者が全世界で2000万人にまで達している。AOLがここまで急成長したのは、何もコンピュータや通信技術に格別すぐれていたからではなかった。実は、会員同士がオンライン上で気軽に話し合う、すなわちチャットするスペースを提供したのがきっかけだったといわれている。それによってAOLのサポーターが増え、したがって加入者も増えた。そして、たくさんの人がここでコミュニケートしているのなら商品の販売をそのスペースでおこなってはどうかということで、ショッピングサイトをつくってみる。そこからeコマースが始まり、販売する商品が増え、広告収入も増え、という具合に成長しつづけてきたのである。つまり、チャットのようなバーチャルなコミュニティが自然発生的に起こってきたのがAOLの成功のはじまりであり、インターネットの急成長もそこに最大の理由があった。インターネットは企業の利益を志向して拡大してきたというよりも、消費者同士が自由に好きなときに好きな相手と、時間と空間を飛び越えてコミュニケートし合える場として人々を引きつけ、急拡大してきたのだ。言わば、巨大な井戸端会議のできるインフラができあがったのである。
[注目サイト]
デジタルカタログサービス
http://www.pleasure-ground.com/